乳歯、卒乳、離乳食。母乳から次の段階へ移行する時に役立つ知識を伝授します! | 浦和もちまる歯科・矯正歯科クリニック

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乳歯、卒乳、離乳食。母乳から次の段階へ移行する時に役立つ知識を伝授します!

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カテゴリ: 小児歯科 歯科コラム

トリートメントコーディネーターの仲村です。

すっかり、冷え込み冬が近づいてきました。

年末年始のご予定はいかがでしょうか。

今回は、赤ちゃんと母乳に関する内容になっています。

歯がまだ生えていないから、とお思いの方も多いかと思いますが、

実は、生えていなくても影響があること、ご存知でしたか?

本日は、そういった所をお伝えしていけたらと思います!

 

母乳のススメ!母乳のとっても良い所とは?

母乳は、生まれたばかりの新生児の赤ちゃんにとって、とっても大事な完全食品です。

赤ちゃんの栄養には、母乳の栄養が基本になっています。

少なくとも、生後3ヶ月までは母乳のみの食事で赤ちゃんの栄養は十分に確保出来ます。

母乳には、乳糖や不飽和脂肪酸、良質なたんぱく質が含まれており、しかもその割合は最適になっており、消化吸収されやすく、体内で利用される効率が高くなっています!

また、感染の防御因子である分泌型のlgaやマクロファージ、リゾチームやラクトフェリンなどが含まれており、それらは腸管内で、病原体の感染予防、正常腸内細菌の形成に大きく関与しています。

そして、アレルギーの心配がほとんどありません!

 

赤ちゃんの育児の面では、特に赤ちゃんとお母さん、双方の情緒を安定させて、子供への愛情が育成されて強い親子の絆の結びつけに効果があります。

母乳栄養の精神的影響についての研究で、母乳を飲んでいるときだけではなく、遊び飲みをしながら眠る時があります。そういった時にも赤ちゃんには、精神的に安定していることがわかっています。

お母さんの生理にしても、吸啜が刺激となり、お母さんの子宮を収縮させて、分娩からの回復を促進させたり、乳汁の分泌を促すこともわかっています。

赤ちゃんが吸啜することで、正常な口輪筋の発達や、嚥下機能の発達にも効果が期待出来ます。

ですが、歯が生えてきて嚥下様式が変わる時期以降まで母乳や哺乳の期間を延ばしてしまうと、虫歯や異常嚥下の癖などの悪習癖といった弊害が出てしまうことがあります。

 

授乳をする時に注意したいこと

①授乳と虫歯の関係性

これまでの統計研究によると、卒乳が遅れてしまった赤ちゃんの集団では、約1歳半前に卒乳した赤ちゃんの集団に比べて虫歯菌に感染している患者率が有意に高くなっていることが指摘されています。

その理由としては、口腔内に乳(母乳や粉ミルク)と糖質が同時に存在する機会が多くなり、虫歯菌の病原菌が定着している場合に虫歯のリスクがとても高くなるためと考えられています。

乳歯が未萠出であったり、離乳食がはじまっていなければ、授乳による虫歯のリスクはありません。

しかし、乳歯が萠出し、離乳食が始まっていると、状況によって授乳による虫歯発生のリスクが出てきてしまいます。とくに、口腔内の自浄作用が低下する夜間睡眠の時に乳と炭水化物、虫歯の病原菌が存在すると、虫歯はほぼ確実に発生するようになります。

そこで、乳歯の萠出状況と、離乳食の進行に伴って、夜間の授乳を減らしていくのとともに、離乳食を食べた後の歯面清掃を行うことが必要になってきます。とくに第一乳歯が萠出すつ離乳完了期には、赤ちゃんは多様な食べ物を食べるようになりますので、食べ物の残りには、糖質が含まれている可能性がとても高くなります。そこに乳が加わってしまうと虫歯のリスクが高くなってしまいます。

そのため、この時期を過ぎても授乳をする場合には、歯の清掃にとくに気を配ってあげる必要があります。

また、早い時期からの虫歯の病原菌が定着して虫歯のリスクが高い赤ちゃんもいるので、1歳を過ぎたら一度歯医者さんに受診し、歯科医師のチェックを受けることをおすすめします。

 

②母乳と母子の関係性

母乳の栄養には、栄養補給の他に、免疫学的にも、精神的にも意義があります。

とくに最近では、母乳を遊び飲みしながら、眠る行動が赤ちゃんの精神安定に効果があるとも言われています。このように、母乳の栄養は、お母さんと赤ちゃん双方の立場から利点があり、推奨されています。

しかし、意外なことに、母子関係における母乳栄養の優位性は、必ずしも確かなわけではないようです。

赤ちゃんの泣きに対する安易な対応として授乳をしてしまったり、お母さんの心理的、あるいは身体的な都合により与えていることもありますので、卒乳の時期に遅れにつながることのないようにする注意が必要になります。

また、赤ちゃんの成長とともに母乳だけでは、栄養が不足するようになってきますので、極端な母乳信奉は避けるようにしましょう。

つまり、与え方によっては、母乳の栄養であっても、赤ちゃんの不利益につながる可能性もあるので、注意をしていきましょう。

 

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